耳の痛い話。なぜ歯をちゃんと磨かないといけないの？

「歯磨きってなんてめんどくさいんだろう…」
1日の終わりに歯磨きしながら、いつも考えてしまいます。

私は3ヶ月に1度健診に通っているのですが、その歯科には健康オタク？な先生がいらっしゃいます。体の炎症を抑えるオイルについて書かれた記事のコピーが置いてあったり、血管を若く保つためにいかに歯科健診が大切かをモニターで流してくれています。毎回歯垢の染め出しを行い磨き残しチェックをするので、今度こそはと頑張って磨くのですが、残念ながらいつも磨き残しを指摘されて負けた気分になるのです。悔しいっ…！

3ヶ月に1度健診が必要な理由は、こう言った磨き残しで歯に残った歯垢を取り除くためで、これをバイオフィルムコントロールと言うそうです。歯垢はバイオフィルムと呼ばれるバリアを張るため家庭の歯磨きでは取れなくなります。一見食べ物のカスのように見える歯の隙間のゴミは、実は排水口のヌメリと同じで、バリアの中にはバクテリアがうようよいるんだそうです。気持ち悪いですね…。

そして本当に恐いと思ったのはここからです。口の中の細菌（虫歯菌や歯周病菌など）が、口の中の傷口から血管内に侵入すると、変化して血管の内膜に粥のような柔らかい沈着物となってたまっていき、内膜はどんどん厚くなります。これが動脈硬化・心臓血管疾患・糖尿病・肥満・骨粗しょう症・脳血管疾患・高脂血症などの原因となることがわかってきています。これを「歯原性菌血症」と言います。

虫歯のチェックや歯垢のリセットにより血液に菌が入りにくくなり、結果血管を若く保つ、これが健康寿命を延ばす秘訣になるのですね！ …と、歯科健診と歯磨きの大切さをおさらいしましたが、頭ではわかっていても、急いでたり眠かったりすると、今でもつい手を抜いてしまいますが…。

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