みなさんは低血圧という言葉から何をイメージしますか?

「朝起きられない」
「血行が悪い、冷えやすい」
などなど。

イメージとしては「高血圧よりは体に悪影響はなさそう」という感じではないでしょうか?私も血圧は低いほうですが、調べてみるとどうやら高血圧と同じように「気をつけた方が良いこと」もあるみたいなので、今日は低血圧の問題点について一緒に考えて行けたらと思います。

では一体、どんな状態を低血圧と呼ぶのでしょうか?
WHO(世界保健機構)では世界共通の基準として、収縮期血圧100(mmHg)以下、拡張期血圧(mmHg)以下を低血圧としています。

「高血圧と比べれば低血圧は安心高血圧と比べれば低血圧は安心」と思われがちですが、血圧の低下により各臓器へ送られる血液量が減少し、さまざまな自覚症状や臓器の機能障害が起こるる事も考えられるので、症状が出る前にきちんと対策を取っておいた方が良さそうです。

[chat face=”s_hari1.png” name=”ずんだ” align=”left” border=”none” bg=”red”]高血圧じゃないからって安心できないんだね~[/chat]

低血圧症の種類

本能性(一次性)低血圧: 「低血圧症」の約9割を占め、 特に病気ではないのに血圧が慢性的に低い(一般に収縮期が100㎜Hg以下、拡張期が60㎜Hg以下)状態で、体質的な場合が多く、特に本人が悩まされている症状がなければ、病気とはいえません。

*低血圧の人は、低血圧になりやすい遺伝的な体質の人が多く、一般に無力性体質を示し、やせ型で蒼白い顔色で神経質であり、疲労を感じやすく、冬は寒がりで冷え性など虚弱体質の人が多いとされます。内臓下垂を伴いやすいとされ、朝になっても、なかなか起き上がれず、急に立ち上がると立ちくらみがするなど、朝に弱いが午後になると調子のでる人が多いようです。

症候性(二次性)低血圧: ケガによる大出血、心臓病、胃腸疾患による栄養不良、内分泌の異常、ガンの末期などで起こることがあります。

起立性低血圧: 急に立ち上がったときや体を動かしたときに立ちくらみを起こすなど、急激に血圧が下がる状態をいいます。下半身にたまった血液が心臓に戻りにくくなるために起こるもので、動作を起こす前に比べて動いた後の収縮期血圧が20㎜Hg以上または拡張期血圧が10~15㎜Hg以上低くなる場合で、高血圧の人でも起こることがあります。

起立性低血圧には、特発性と二次性のものとがあります。

特発性起立性低血圧症: 原因疾患は明らかではありませんが、神経系の障害により起こる起立性低血圧症で、めまい、立ちくらみ、嘔吐などの脳症状を起こし、症状が強い場合には失神することもあます。体重が減少すると起立性低血圧の程度は強くなり、起立性低血圧の約20%を占めるとされます。

朝礼などで倒れる子供が見られますが、これは血圧調節障害による低血圧で、大部分が起立性低血圧で心配はいりません。しかしひんぱんに起こる場合、ときには、てんかんや心臓障害が原因で起こる起立性低血圧による場合もありますので、脳波や心電図などによる精密検査をすることが望ましいでしょう。

二次性起立性低血圧症: 原因疾患が明らかなものをいい、起立性低血圧の約80%を占めます。原因疾患としては、糖尿病が最も多く、内分泌疾患、心臓弁膜症、心筋症などの疾患が隠れている場合があります。また、服用している薬物(精神安定剤、精神刺激剤、レボドパなどのパ-キンソン病治療剤、降圧剤など)の影響による場合も考えられます。

食後低血圧: 食後に限って血圧が過度に低下する状態です。
食後、消化のために胃に血液がたまり、心臓に戻りにくくなるために起こる低血圧で、高齢者の3人に1人、特に寝たきりのお年寄りなどが、食事の時に誤嚥を避けるために体を起こして食事をする場合にみられます。

症状としては、食後にだるくなったり、胃もたれや吐き気、眠くなったり、ひどいときは立ちくらみや失神もみられることがあります。このような場合、1回の食事量を少なくして回数を増やす、水分を多く、また高血圧でなければ塩分も適度にとるなどの食事の工夫をして、姿勢を変えるときはゆっくりと行動をして下さい。

[chat face=”s_darui.png” name=”おはぎ” align=”left” border=”none” bg=”blue”] 低血圧にも色んな種類があるんだね[/chat]

低血圧の人におすすめの生活

1.規則正しい生活をする:過労を避け、十分な睡眠をとって、規則正しい生活をするように心がけて下さい。

2.運動して筋肉を鍛える:本態性低血圧症の場合は、筋肉の鍛え方が足りないとか、長時間の起立に慣れないなどの、肉体的、精神的な訓練不足が原因の場合が多いので、水中ウオーキング、エアロビクス(有酸素運動)など適当な運動を行うとよいでしょう。
運動は運動量の少ないものから、自分のペ-スに合わせて徐々に増やすようにして下さい。

3.水分を多めにとる:水分は多めにしっかりとり、食塩も適当に摂取して下さい。

 

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おきくさん

池袋在住のはりきゅうマッサージ師。
趣味は散歩とiPadおえかき。

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