アウベルクラフトの焙煎機でデカフェコーヒーの生豆を焙煎した話

突然ですが…
お恥ずかしながら、私は「とにかくトイレが近い」という弱点があります。

冷えとコーヒーのカフェインにはとかく弱く、デートの最中に「お手洗いに行ってきます！ダダダ…」とトイレに駆け込む色気のない女子でした。はりきゅう院を開いてからは、さすがに頻繁にお手洗いにダッシュするわけに行かず(まるきり行かないわけではないけれど)、されどコーヒーも飲みたいので、折り合いをつけるためデカフェを飲む事にしました。

以前飲んでいたのはこちらの「ラバッツァデカフェ」。エスプレッソ用の豆です。
エスプレッソ用なので、ペーパーには不向き。

ラバッツァデカフェ　カフェインレス　VP　250g(粉)

味が好きで良く飲んでいたのは、スターバックスの「デカフェハウスブレンド」。ペーパー用に7番で挽いてもらってました。でもね、毎日3、4杯飲むからあっという間になくなってしまって悲しい気持ちになることが多かったです。

そんな時に、ふと「生豆を買って自分で焙煎したら、都度都度新鮮なのを求めて買いにいかずにすむんじゃないか？」というアイディアが浮かびました。度々買いに行くのも面倒だし、おまけに優柔不断で物を買うのにものすごく時間がかかる私は、洗剤やシャンプーは同じメーカーの大きなボトルで注文する癖があります。

味噌もただ「重いし買いに行くのが面倒」という理由で、家で半年とか1年分をまとめて作っています。ヨーグルトもそう。こうして考えてみると、自分ってものすごく面倒くさがりなんだなって思います。

アウベルクラフトの焙煎機でデカフェコーヒーの生豆を焙煎した話　アウベルクラフト社の焙煎機を購入した理由

話しを焙煎機に戻して、そういった面倒くさがり屋の理由で我が家に焙煎機を迎える事しました。選んだのは「アウベルクラフト」さんの焙煎機です。家庭用焙煎機には種類があって、「熱源が電気かガスか」「焙煎方法は自動か手動か」「焙煎形式は直火か、半熱風か、熱風か」で悩みましたが、まだどの機能が要るかもわからない状態だったので、シンプルな手回しガス直火タイプに決めました。

「アウベルクラフト」さんは手作りキット工房で、コーヒーの他にもパンや燻製、はたまた囲炉裏や露天風呂まで販売する会社です。手作りに対する愛情の深さがこちらにも伝わってくる感じ。社長の動画もわかりやすくて面白いし、これなら飽きっぽい性格の私も長く使えそうだと、と思い購入を決めました。

岡崎の愉快な手作りキット工房「アウベルクラフト」

私が購入したのは、「遠赤コーヒー焙煎キット（ST-2.5）スタンダードタイプ-2.5mmメッシュ」で送料込み税込みで11,300円。生豆はアマゾンで安めのを見つけて1kg2,520円+送料650円で合計3,170円でした。スターバックスでデカフェハウスブレンドの豆を購入すると200g1,339円、1kgにすると6,695円。

つまりスタバでデカフェハウスブレンドを11回購入する値段で、焙煎機と生豆1kgが買える計算になりますね。卓上コンロとガスボンベも必要ですが、すでに持っている人は買う必要はありません。それ以降は生豆とガスボンベの代金で新鮮で美味しいデカフェコーヒーが飲めます。

アウベルクラフトの焙煎機でデカフェコーヒーの生豆を焙煎した話　キットが届いた

キットは組立前の状態で届くので、自分で組み立てる必要があります。
ステンレスの部品で手を切らないように注意しながら。こういうのは苦手なので、家族に組み立ててもらいました。

15分ほどで完成しました。回すと軸受部分が音鳴りする場合は、サラダオイルを少し塗ると良いそうです。

どれだけ煙が出るかわからなかったので、試運転は家の外で行いました。はじめに書いたように風の影響を受けて火が安定せず、焙煎が終わるまで20分以上かかりました。

浅煎りか深煎りかは、火力や焙煎時間を変えることで選べるようです。室温や湿度によっても変わるんだろうなあ。だからか、味は毎回違うんですよね。火をうまく扱えれば美味しくできる、そんなところがお灸と似てるような気がして焙煎から学ぶ部分が多いのかも？と仕事に関連づけて自己満足しています。

動画はアウベルクラフト社の焙煎機で焙煎しているところ。換気扇をつけながら、家の中で焙煎しています。煙と香りがもうもうと立ち込めるので、外で焙煎しようと思った事もあったけれど、風があって火が安定しないとムラができるらしいのよね。それに、コーヒーを淹れた時とは違う、あの焙煎独特の華やかな香りが部屋に漂うのは心地よいのです。

家カフェを開いたら、「お灸の香りとコーヒー豆を焙煎した香り、両方楽しめるレアなお店」というキャッチフレーズを掲げるのも楽しいかもしれないな、と妄想が止まらないこの頃です。