【疑問】食後に眠くなるのはなぜ？原因をおさらいしてみよう

「学生の頃、午後の授業は眠くてたまらなかった」
「社会人になっても、ランチ後の会議は眠くてしょうがない」
皆さんはそんな経験はありませんか？私は何回もあります。

そんな食後の眠気、以前は「食後は胃に血液が集まるから」などと言われていましたが、最近では色んなことがわかってきましたよね。今日はそんな「食後の眠気」の原因と対策について、自分の中で漠然としていたのでおさらいを兼ねてまとめてみました。

うん、今日のブログはめっちゃ真面目だぞお～、ルンルン(古い)。

食後の眠気に大きく関わっていると考えられるの脳内物質「オレキシン」

結論から言うと、食後に眠くなるのは「オレキシン」という脳内物質(タンパク質)によるものと考えられています。

オレキシンとは脳の視床下部にある摂食中枢から分泌される神経伝達物質のひとつで、睡眠にも大きく関わっていることが最近の研究で分かってるんですね。

動物で例えると、空腹でエサを捕まえようとしてる時にはオレキシンの量が多く分泌して目がさえていますが、獲物を捕まえ食事をしてお腹が十分に満たされると、オレキシンの分泌量が減って眠くなる、と言う性質を持っています。

人間も、空腹時はオレキシンを活性化させる「オレキシン作動性ニューロン」という物質が活発に働き、オレキシンの分泌を促します。しかし、食事をして空腹が満たされると、ニューロンの活動が低下するため、オレキシンの分泌量も減少し、眠気へとつながるのではと考えられるのです。

仕事や会議があるからどうしても眠くなりたくない、という人は、対策として昼食を軽く済ませるなど満腹にならないよう工夫すると良いと思います。

血管にダメージを与えると言われる「グルコーススパイク」にも気をつけたい

また、血糖値の急激な上昇でもうひとつ気をつけたいのが「グルコーススパイク」です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、食後の強い眠気とも関係あります。

ごはん大盛りやパスタなど、多量の糖質や精製度の低い食品(高GI食品)を摂ると、食後異常に血糖値が上昇します。急激に血糖値が上がった後何が起こるかと言うと、今度は急激に血糖値が下がるのです。すると脳内ではアドレナリン分泌が行われます。

アドレナリンは、下がった血糖値を上げるために働く神経伝達物質のひとつです(血糖値を下げるホルモンはインスリンのみで、食料がなかった時代を生き延びられるよう血糖値を上げるホルモンの方が多いのです)。

アドレナリンは「ファイティングポーズのホルモン」と言われてて、動物が敵に出くわしたときに現れるホルモンです。人間もアドレナリンが分泌されると、体が闘いモードとなり心拍数が上がり、血管が収縮し血圧が上がります。食後、高血糖で眠くてボーッとしていたのに、2～3時間すると今度はアドレナリンが出てイライラしてきて、仕事に集中できなくなってしまうのです。仕事効率のためにも無駄に血糖値を上げる食事は避けたほうが得策のようです。

食後の強い眠気やグルコーススパイクを防ぐ食事方法は？

先ほども書いたように、外食のランチはどうしてもごはんやパスタ大盛りなど、糖質が多くなりがちです。低GI食品と呼ばれる、繊維を多く含み血糖値が緩やかに上昇するような雑穀の入ったパンやおにぎりを選んだり、メインよりも先に野菜を食べるなどの習慣をつけると、急激な血糖値の上昇が防げると思います！

急な誘いや野菜がどうしても摂れない時は、私は大塚製薬の「賢者の食卓」という商品で代用しています。難消化性デキストリンが入っていて野菜の代わりをしてくれ、血糖値が緩やかに上昇します。かと言って食べた炭水化物をチャラにしてくれる訳ではないので、自重の心は忘れないでね…と自分に言い聞かせます。忘年会シーズンだから余計怖いですよね^^;

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