Kamikeの質問箱「鍼灸は癖になるってホント？」

こんにちは！しのづかきく(＠shinozukakiku)です！
「鍼灸は前にも通ったことがあるけど、癖になるって聞いたからあまり受けないようにしていました。」と先日いらしたお客様に言われました。
みなさんはもし鍼灸を受け始めたとしたら、いつまで通い続ければ良いと思いますか？

何事もそうですが、物ごとをはじめる前はさまざまな心配がつきものですよね。鍼灸も、知らない人から見たら「何をやるのか、どんな効果があるのかよくわからない」世界なのではないかと思います。

鍼灸への不安を減らし、気軽に施術を受けてくれる人が１人でも増えたら嬉しい。だから今日は、なぜ「鍼灸は癖になる」と言われるのかについて、私なりの考えをまとめました。
良かったら読んでくださいね♪

「一度受けたらずっと通い続けなきゃいけない？」という不安

癖になる、というのは「一度通ったら通い続けないといけなくなるのでは」という不安から来る言葉なのかな？と私は考えました。

つまり「卒業のない通院」への不安です。

これは例ですが、歯科では歯の不調などで通う場合は治療が終わるまで通いますよね。でも、治療が終わった後はどのように通うかは患者さんが決めることです。
メンテナンスであれば数ヶ月に一度通えば十分だと思います、ちなみに私は３ヶ月に一度歯垢チェックに通っています。

これと同じように、鍼灸にも「症状が改善したらあとはメンテナンス」で通ってもらえればと良いと考えています。つまり「ずっと鍼灸を通わなくちゃいけない」必要はないのです。こう書くと「ずっとリピートしてもらうように促進しないと！」と言われてしまいそうですね(汗)。確かにリピートしてもらうのは有り難いことです。でも長い目で見たら、症状を治して自分の体を整えられる術を得てもらったほうが、お客様にとっては得なのではと考えています(キリッ)。

それにしてもなぜ、鍼灸は「癖になる」と言われるのでしょうか？

ゴールが目の前にある場合とすぐには見えない場合

施術の目的には、「結果が出る」というゴールが目の前にある場合とすぐには見えない場合があります。
一般的に、急性の症状だったり妊活などは比較的ゴールが見えやすいと言えるでしょう。
腰痛で言うと、急性症状とはぎっくり腰など突発的に起こるもので、
慢性症状とは姿勢不良や筋肉量のバランスの違いや労働環境によりいつも痛みが出ているものです。
問題は急性ではなく慢性の方です。
急性は割と治りが早く２、３回の施術で改善することもありますが、慢性は症状が元に戻る力が強く改善までに時間がかかる、という特徴があります。

[chat face=”s_icon2.png” name=”きく” align=”left” border=”none” bg=”red”] 先が見えないと不安になりますよね…[/chat]

施術と養生法の組み合わせ

なるべく元に戻らないよう、施術を受けたあと食養生や運動など生活で気をつけてもらうなど協力してもらい施術の効果を高めます。
慢性の症状を施術のみよりも、食事や運動などの養生法をあわせて行った方が症状が改善が早いからです。「治ってきた」とお客様が感じることができればおのずと養生法も積極的に行うため、改善までのサイクルも短くなります。しかし残念ながら、それでもジワジワとしか回復しないこともあるのです。

症状がなかなか改善しない、またはジワジワとしか改善しない。こんな時「いつまで通わなくちゃいけないんだろう？」と不安になり「通うのが癖になる」と感じるのかもしれません。
もちろん、痛みだけをとりたいのであれば、医者に行って鎮痛剤をもらえば良いのです。でも、うちに来てくれるお客様の多くは「根本から体を良くしたい」と考えます。もし慢性の症状をお持ちなら、その症状になるのと同じぐらい治るのに時間がかかると考えてください。
でも、鍼灸施術は副作用もありませんし、免疫が上がり病気にかかりにくいなど症状の他にも体に良い効果が期待できます。

私も一緒に頑張りますので、慢性の症状の場合は根気よく通ってもらえたら嬉しいです♪