こんにちは、KaMiKeはりきゅう院のシノヅカです。
先日PET検査を受けてきました。

PET検査とはPositron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略で、「がんを見つける」検査方法です。がん基本情報として、広がり方で見てステージ1から4まで分けられます。

PET検査は、ステージ1レベルの「早期がん」を見つける特長を持ちます。

PET検査について

検査は、まずブドウ糖に似た放射性物質を静脈から注射したのち、PETカメラで撮影します。

がん患者さんなどで転移の検査などドクターが必要とした検査以外は、保健適応外です。

さらには体への負担も考えられるので、受けるにあたってはリスクの確認を十分に行いましょう。

具体的には、放射性物質の注射した上にCT撮影も行うため、被ばく量が上がる点があげられます。
直近でCTやX線検査などを受けた人は注意が必要です。

PET検査のメリット

  • 超初期の小さながんを発見できる
  • 1度の検査で多くのがんを発見できる

PET検査のデメリット

  • 100%のがん発見率ではない
  • 見つけにくいがんの種類がある

なぜPET検査でがんを見つけられるのか

がん細胞は正常な細胞より3〜8倍ものブドウ糖を必要とする性質を持ちます。

ブドウ糖に似た物質を造影剤にくっつけたFDGを体に注射すると、ブドウ糖をとりこんでいるがん細胞が光り、見つけることができるという仕組みなのです。

そのほか、ブドウ糖の集まりやすいである心臓や脳の状態も知ることができるため、例えば認知症になりそうな事もわかるそうです。

先ほどPET検査のデメリットのところで「見つけにくいがんがある」と書きましたが、脳や心臓、肝臓、子宮など「もともとブドウ糖をエネルギーとする臓器」にはFDGがたくさん集まるためです。

また、胃や腸などチューブ状の臓器の検査にも向かないと考えられており、こちらには内視鏡検査が勧められています。

【PET検査体験記】検査前|スケジュール決めと書類うけとり

ではいよいよ、実際に検査を受けた様子についてお伝えします。

まずはじめに、受診を希望するクリニックに連絡し、スケジュールを決めて説明書類などを自宅送付してもらいます。

PET -CTはいつ受けても大丈夫な検査なのですが、検査に適した月経タイミングがあるそうで、受ける場合は注意が必要です。

【PET検査体験記】検査当日|6時間以上絶食してクリニック来院

検査の性質上、血糖値が低い必要があるため、検査前は絶食が指示されます。

私が受けたクリニックでは、午後予約の人は前の食事から6時間以上あけるよう言われました。
朝イチの場合は前日の夕食以降からの絶食でOKなので、私はこちらを選びました。

当日の朝は水かお茶なら飲んで大丈夫です。
コーヒーを飲んで良いかを確認し忘れてしまい、もしNGだった場合検査が受けられないと困るので、飲みたかったけど飲まずに向かいました。

検査着はなく、ボタンや飾りの少ない服でOKです。

【PET検査体験記】検査当日|検査説明と事前検査

クリニックで受付を終えたら、飲み物やひざかけなどの入った透明のビニールかばんが渡され、ロッカーに荷物と靴をしまいます。

しばし待つと問診室に案内され、看護師から検査についての説明を受け同意書にサインします。

そのあと、血圧や血糖値など事前検査を受けPET検査が可能かチェックします。
ここで血糖値が200以上あると、検査は受けられません。

余談ですが、私は血管が細く注射のとき看護師さんをよく手こずらせてしまいます。
そのため事前に送り返した予診票にこのことをメモしておき、ホットパックをお借りして腕の血管を温めながら説明を聞きました。

検査の緊張よりも注射の針がうまく刺さるかの方がいつも心配なんです、と話すと看護師さんは笑ってくれ気持ちがなごみました。血管が細いのはまったく困った体質です。

【PET検査体験記】検査当日|検査薬を注射する

個室に案内されしばし待つと、注射する部屋に呼ばれ、いよいよ検査薬を注射します。
「血管が細いんですってね〜」テキパキ準備しながら看護師さんが微笑んでくれ、心配な点がキチンと伝わってて安心しました。

そして嬉しいことに1回で注射成功!
「ホットパックで温めといて良かったですね」と片づけながらニッコリされました。

【PET検査体験記】検査当日|60分待機(スマホも読書も禁止)

注射が済んだら、検査薬が全身に行きわたるまで用意された個室で「何もせず」60分ほど待ちます。

これが思ったより大変で、ついスマホをチェックしたくなりました。
ひたすらガマンし、部屋にあるモニターにうつる自然風景を眺めたり、ウトウトして過ごしたのですが何もしないと非常に長く感じますね。

あと意外だったのは、問診の時に「受付で渡された水分をなるべく飲み切る」と言われたことでした。
検査までに余分な薬を外に出すことで、画像がクッキリと見えやすくなるんだそうです。

【検査当日|PET -CT検査 約14分】

ウトウトしてたら60分過ぎたらしく、検査室へ向かうようアナウンスが流れます。

部屋はかなり広く、半分に切ったドーナッツ状の大きな機械が部屋にどっしりと構えてました。
その大きな機械の下にはベッドがあり、そこへ寝るよう指示されます。

例えば、洗車機だとマシンが動いて車を洗いますが、PET-CTはベッドが移動します。

はじめCT撮影があり、そのあとPET撮影です。
頭から太ももあたりにかけ数分ごとベッドが移動する間、体を動かさないことだけに集中して過ごしました。

部屋は十分スペースがありマシンもドーナツ状で、閉所が苦手な私も平気でした。
換気のためか、ファンが回るような大きめの音はあります。

いちばんの心配である注射を終えてたので、終始リラックスして検査を受けられました。

【検査当日|半減期まで待機 約30分】

検査のあと「回復室」に案内されます。

ここは検査薬が半分まで体から抜けるまでの「半減期」のあいだ待つ部屋です。
撮影がうまくいったかをチェックする時間でもあります。

10個ほどのゆったりとした椅子があり、他の人も一緒でした。
テレビや雑誌が置いてあり、ここでは検査前の個室よりも自由に過ごすことができます。

【検査当日|会計と軽食】

撮影に問題ないことがわかると、看護師による体調チェックのあと会計へ向かいます。
クリニック内の自販機で使えるドリンクチケットとサンドイッチの軽食をくれました。

私は、お腹が空いてたのと検査薬をはやく排出したくてその場で頂きましたが、持ち帰る人もいるそうです。

検査後はとくに制限なく生活できますが、わずかに放射線を帯びているため妊婦や子どもへの接触は避けてほしいと言われました。

終わりに

というわけで、無事検査終了です。
結果はおよそ1週間後に郵送と聞いてましたがまさかの3日後で、ドキドキしながら待つ間もないほど早く届きました。

おかげさまで特に問題はなくひと安心。
内視鏡や超音波検査を受けるとより安心と書かれてたので、どこか探して追加で受けようと考えています。







おきくさん

池袋在住のはりきゅうマッサージ師。
趣味は散歩とiPadおえかき。

おすすめ記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です