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当院は治療のはじめに、中国の伝統医学にもとづいた督脈通用法をすることが多いです

しのづかきく です。

肩こりや腰痛がつらくて鍼灸を受けようとネットで調べると、鍼灸院がたくさん出てきてどこにいったら良いのか迷ってしまったことはありませんか?


ということで、今回はKamikeはりきゅう院に興味をもってくださる人に、どんな治療法をしてるか説明したいと思います。うちで多く使うのは、中国伝統医学にもとづいた「督脈通用法(とくみゃくつうようほう)」という方法です。

 

中国伝統医学とは?

まず中国伝統医学とは何かについて説明します。

中医学とは一言でいうと、それはそれは大きな理論です。

そう、人体や病気がどうやって進行するかのとらえかたも、診断法と治療法も治療手段としての薬のききめについても、すべての分野にわたって「同じ理論」によりまとまっています。

そして、中医学は「全体観」と「弁証施治(べんしょうせち)」の2つの特徴からなっています。

「全体観」とは、からだの機能は「気・血(けつ)・津液(しんえき)・精」と「心・肝・脾・肺・腎」の五臓とそれに対応する六腑からなりたち、それぞれ経絡(けいらく=ツボのみち)でつながり、連携しながら生命活動を行っている、という考えかたです。

また、臓腑・気血の不調がキモチに反映されたり、逆にストレスや悩みなどキモチが体調に影響をおよぼすという、「肉体と精神はつながっている」という認識もあります。

特に「内傷七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)」という人間がもつ感情の種類を、病気になる内側からの原因として重く見ています。
つまり、「その人が抱きやすい感情から、かかりやすい病気の傾向がわかる」ということですね!ここもまた中医学が面白いなと感じるポイントです。

もうひとつの「弁証施治(べんしょうせち)」とは、中医学の診断から治療までの流れで、弁証と施治の2つからなっています。ここでいう診断は西洋医学の診断とは異なります。

弁証とは四診(望診・聞診・問診・切診)によって病気の原因や進みぐあい、これからどうなりそうかを判断することです。それと同時に患者さんの状態や病気の性質と場所、正気(体力)と病邪の力関係を見ていきます。

細かい分類がありそれにそってわけていくと、「証」が決まり治療方法も決まります。
施治とはみちびかれた「証」を生薬や鍼で治していくことです。

中国と日本の「気候と体質の違い」

まず中国ですが、国土が広いため地域によって気候が変わります。
たとえば洛陽など乾燥した地帯や、四川など揚子江の近くで湿度の高い地帯などがあります。それにともない鍼灸の治療のやりかたも変わり、しけっぽい四川ではお灸を多く使うそうです。

日本は湿度が高く、体に湿(しつ)という「外に出ない余分な水」が体にたまりやすいです。
それにより消化する力がおち、体力も中国人にくらべるとそれほどありません。
中国鍼というと太い鍼を思いおこす人もいるかもしれませんが、体力がなく鍼に対する感受性も高いので、細めの鍼を使うほうが向いています。

それに、食事が欧米化したことで脂肪分や精製された食品や食肉など消化しきれない、高カロリーなものを口にするようになりました。体にたまった余分な脂肪は痰湿(たんしつ)とよばれその状態が続くと体の陽の部分が少なくなり、バランスをくずします。

体の中と外から湿に囲まれた現代の日本人には、湿邪や痰湿をうまく体の外に出すためお灸を多く使ったり督脈通用法をすることが効果的なのです。

督脈通用法とは

督脈通用法とは中医学の考えにもとづき「体の陽気をめぐらせる方法」です。
大阪の藤井正道先生から教わりました。藤井先生は中医師の邵輝先生から教わったそうで、邵輝先生のお祖父様が督脈通用法を得意としていたそうです。

さきほどお話した経絡、ツボが並ぶ道のことですが、その中に督脈という道があります。
どこにあるかというと、体の中心で主に背中がわです。会陰部からはじまり背骨のあいだを通って脳に入り鼻まで到達します。督脈は陽気のもとと言われ、そこへ施術することで他の経絡にパワーを与えると言われています。

そして督脈のなかでも特に陽気がめぐりやすいと考えられるツボを選んで、直接肌にふれない温灸か鍼の先にお灸をつける灸頭鍼(きゅうとうしん)にするか体調を見て変えて施術します。

治療のはじめに督脈のツボにお灸をすることで湿邪や痰湿を外へ追い出し、体の陽気のめぐりが良くなって効果が上がりやすくなるのです。

治療を受けたお客様の多くは「体が軽くなった」とおっしゃいます。
下にたまりやすい湿にひっぱられて重だるかったのが抜けるからでしょう。
もちろん督脈通用法しかやらないわけではありません、ほかに関係するツボにも鍼をしますし痛みが出ている所にポイントで刺したりします。

おわりに

いかがでしたか?専門用語だらけの長い話しになてしまいましたが、治療に対する基本的な考えは伝わったでしょうか?

この記事を読んではじめての人がKamikeはりきゅう院に行くきっかけになれば嬉しいです。もちろんリピーターのお客様にも治療法を知ってもらいたいです。

 

 

 

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きく
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鍼灸師でゆる絵描きによる働き女子のための美と健康ネタを発信!

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